2025年3月23日日曜日

DevTerm A06 設定 – Zotero導入

 DevTermの活用法を考えていたとき、EPUBリーダーとしてのサイズとしてちょうどいいかもしれないので、EPUBリーダーとしてZoteroを導入する。

Zoteroについて

Zoteroはオープンソースの文献管理ソフトウェアで、文献情報の維持管理、ファイルの複数デバイスでの文献ファイル共有等を行える。Windows,Mac,Linux他、iOSデバイス、Androidデバイス(オープンβ)で利用可能となっている。

ただし、EPUBリーダーの機能はモバイルデバイスでは使用できないため、デスクトップ版を利用する必要がある。

Zoteroの使い方等については以下のサイトを参照。


以下導入編

DevTerm(A06)へのZoteroの導入

Zoteroのダウンロードページでは、x86/x64向けのアプリケーションが配布されている他、Ubuntu, Debianではラッパーであるzotero-debを利用して導入することが推奨されている。
しかし、zotero-debはx86/x64向けのようであり、DevTerm(A06)のようなArmマシンでは利用できない。

ただし、フォーラムで導入方法が発見されているので、こちらに従って導入する。


今回はUbuntu 22.04.5 LTSにてZotero 7を導入した。
ざっくりとした手順は以下の通り。
  1. alienパッケージの導入
  2. アーカイブファイルのダウンロード
  3. 解凍/debファイルへの変換/インストール

alienパッケージの導入

ダウンロードされるのはpkgファイルのアーカイブのため、debファイルに変換するにはalienで変換する必要がある。これは、DevTermのデフォルトには含まれていないため導入する必要がある。
導入については普通にaptから取得すればOK
  1. $ sudo apt install alien

アーカイブファイルのダウンロード

アーカイブファイルはArch Linux用の物を使用する。
以下のリポジトリで配布されている

"zotero"で検索し、最新のバージョンをダウンロードすればOK。

解凍/debファイルへの変換

基本的にはフォーラムの手順通りに行えば問題ない。

  1. $ zstd -d zotero-*pkg.tar.zst
  2. $ sudo alien zotero-*.pkg.tar
  3. $ sudo dpkg -i zotero_*.deb

alienでの変換はgearbox設定3で20分ほどかかった。
フォーラムによると起動時にエラーがでるようだが、今回導入した環境では問題なく起動できた。

DevTerm(A06)でZoteroを使用した感想

EPUBに関してはおおむね問題なかった。メモ欄を見ながら読めるのは大きなメリットかと思う。



だが、事前に分かっていたことであるが、PDFでは横幅は十分なものの、如何せん縦幅が物足りない。また、レンダリングが非常に鈍いので、若干イライラする。



横幅を活かして2カラム表示も可能だが、文字が小さくなるデメリットが大きい。


まとめ

DevTerm A06でもEPUBだったらZoteroをそれなりに使うことができるが、縦のPDFは厳しい。プラグインを使用するのであれば、これで使うしかないが、それを使わないのであればすなおにiPadで利用したほうが良い。