2018年6月17日日曜日

Death To the World/Joy to the world ―世界に死を/世界に歓喜を(もろびとこぞりて)

Death to the world! Cthulhu's come:
/Joy to the World; The Lord is come;
世界に死を!クトゥルフは来たりたる
/世界に歓喜を、主は来たりたる!

Let Earth abhor this thing.
/Let Earth receive her King:
地にこの邪悪を憎悪させしめよ。
/地は主の王位を受け入れよ

Let every mind prepare for doom,
/Let every Heart prepare him Room,
万人は滅びに備え、
/万人は主の部屋を用意し、

As anguish and woe he'll bring.
/And Heaven and Nature sing.
主が苦痛と災厄をもたらすのだから。
/そして天と地は主を讃える。



Up from the sea, R'lyeh did rise:
/Joy to the Earth, The Saviour reigns;
海底より、ルルイエは浮上し
/世界に歓喜を,救世主は君臨する!

The cultists awestruck dumb.
/Let Men their Songs employ;
狂信者たちは畏怖し沈黙する
/人々は歌い

With ancient rites so wretched and perverse,
/While Fields & Floods, Rocks, Hills & Plains
悲惨で異常な古の儀式をして
/野、湖、岩、岡、そして平原すらも

Cthulhu's time has come.
/Repeat the sounding Joy.
クトゥルフの時は来たりたる
/響き渡る歓喜を繰り返す。



Death to the world! Cthulhu reigns.
/No more let sins and sorrows grow
世界に死を!クトゥルフが支配する
/罪と悲哀はもはやなく

The Great Old Ones Destroy
/Nor thorns infest the ground;
旧支配者は破壊する
/王位が地をはびこることもない。

With wrath and doom, so cruel and foul,
/He comes to make His blessings flow
怒りと滅びをして、残酷と邪悪なために
/主は来たり、祝福を広めんと

Replete with obscene joy.
/Far as the curse is found.
低俗な喜びに満さんと
/邪悪がある限り。




He rules the Earth with dreadful might,
/He rules the world with truth and grace,
主は尊大な御力をして地を治められ
/主は世界を真実と慈悲を持って治められ、

And through our ghastly dreams
/And makes the nations prove
そして我らの醜悪な夢をとおし
/そして諸国民にしめさせる

His twisting turning tentacles
/The glories of His righteousness,
主のうごめく御手は
/主の正義の栄光を

Elicit from us maddened screams.
/The wonders of His love,
我らより狂気の叫びを引きずり出す。
/主の愛の驚嘆を

Cthulhu's time has come.
クトゥルフの時は来たりたる

2018年3月2日金曜日

東部戦線、第一次世界大戦期戦車の謎

第二次世界大戦の東部戦線において、複数両のMark Ⅴ、Mark Bと思われる車両が確認されている。更にベルリンの戦いにおいて破壊されたMarkⅤ戦車も確認されてる。これらの車両はどのようにしてソ連邦に持ち込まれ、どのような経緯でドイツ軍によって鹵獲されたのか。それを明かにしたい。
MarkⅤ―スモレンスク

Mark BまたはMark C―1941年スモレンスク-1

Mark BまたはMark C―1941年スモレンスク-2

Mark BまたはMark C―1941年スモレンスク-3
Mark BまたはMark C―1941年スモレンスク-4

 Die Deutsche Wochenschau Nr. 570 14:00

1.車輌の入手と戦間期

Mark Ⅴ、Mark Bも双方ともに英国製であり、帝政ロシアの時代にライセンス生産を行っていないことから外部からロシアに持ち込まれた。干渉戦争の際に干渉軍、白軍の支援のため約70両のMark Ⅴが北部、南部の両戦線に持ち込まれ、また、複数両のMark A、Mark B及びMark Cも同時に持ち込まれている。これらの車両は、連合軍、白軍、鹵獲した赤軍によって使用され、戦後には、30年代まで赤軍の教材として使われていた。その後、38年に国防人民委員令によってスモレンスク、ロストフ・ナ・ドヌ、ハリコフ、キエフ、レニングラード、ヴォロシロフグラード、アルハンゲリスクにロシア内戦のモニュメントとして配置されることとなった。
 また、北方に送られた車両のうち、北方のユーデニッヒ軍によって運用されていたMarkⅤの一部は、ホワイトソード作戦失敗後、リトアニアおよびラトビアへと撤退し、同地で両国によって接収された。40年のソ連によるバルト三国併合の際、赤軍がこれらの車両を接収した。


赤軍により鹵獲されたMark B




2.第二次世界大戦

バルバロッサ作戦の開始後、ドイツ軍は、スモレンスクとロストフ、キエフにてMarkⅤを鹵獲している。これらの車両は、写真を見る限りでは大きな破孔や履帯の切断が見られないことから直接戦闘には投入されていないと思われる。このうち、スモレンスクに展示されていた2両(一方の車体番号はNo.9146)は、ベルリンへと移送され、ツオィクハオスに設置された。この二両がベルリンの戦いに投入され、破壊された車両であると思われる。
 また、エストニア方面では、45mm砲を装備したMark Ⅴがソ連軍の撤退を支援するために配置され、戦闘に参加したといわれているが詳細は不明である。


1941年ハリコフ


1から4はどれも同じ場所で撮影されたようだが1は撮影時期が異なる可能性がある。
bundesarchivにさらに一枚
1941年(?)スモレンスク-1
1941年スモレンスク-2
1941年スモレンスク-3

1941年スモレンスク-4



1942年ルガンスク

1942年ルガンスク

ロストフまたはルガンスク

4.第二次世界大戦後

ヴォロシロフグラード、ハリコフ、アルハンゲリスクのMark Ⅴは現在も存在している。一方で、ロストフ・ナ・ドヌの車両は1948年に破棄された。キエフの車両は、破棄されたともドイツ軍によって持ち去られたともいわれており、詳細は判然としていない。レニングラードの車両についても不明である。


5.結論

MarkⅤやMark Bなどの英国製第一次世界大戦型の戦車は干渉戦争を通じてロシアへと持ち込まれ、内戦に参加した。その後の第二次世界大戦では、一部の車両がドイツ軍によって鹵獲されることとなり、ベルリンの戦いでソ連軍に再度鹵獲された。このようにMark Ⅴの数奇な運命が明らかになっている一方で、Mark Bに関する詳細は一切不明である。


エストニア軍のMark Vの写真については以下を参照
https://en.wikipedia.org/wiki/Mark_V_Composite_tank_in_Estonian_service


参考にしたサイト
Estonian Vintage
http://talesanecdotesandtrivia.blogspot.jp/2014/05/estonian-vintage.html

Ужасные и смешные
http://meotyda.ru/node/968

With Lieutenant Colonel Hope Carson in Estonia and Russia(Baltic Defence Review 2/1999)
https://web.archive.org/web/20110927074054/http://www.bdcol.ee/fileadmin/docs/bdreview/11bdr299.pdf

Kharkiv Sights | British Heavy Tank Mark V
https://ukraine-kiev-tour.com/ukraine_kharkiv_sights_british_heavy_tank_mark_v.html

British Tanks of the Inter-war Decades
http://www.alternativefinland.com/british-tanks-inter-war-decades/

Britain’s Forgotten Tank War
https://defenceoftherealm.wordpress.com/2015/02/17/britains-forgotten-tank-war/

White And Allied Tanks In Russia
http://www.minecreek.info/volunteer-army/white-and-allied-tanks-in-russia.html

Did you know that the Ukraine has TWO Mark V tanks??
https://www.warhistoryonline.com/war-articles/know-russia-two-mark-v-tanks.html/3

Фотографии города Харькова, 1941-43 гг. - сделаны немецкими оккупантами - страница клуба _Память_ Воронежского госуниверситета
http://samsv.narod.ru/Klb/City/Harkiv/gal1941.html

Танки на Пушкинской (1920...1942) - Ростов военный _!
http://www.rostovbereg.ru/photo/istorija_rostova/rostov_voennyj/fotografija_1/51-0-331

Charkow 1941
http://wk2.heimat.eu/fotoid44charkow.htm

MK V (WWI) tanks page1
http://beutepanzer.ru/Beutepanzer/uk/MK_V/Mk_V.htm

2017年10月22日日曜日

黒い砂漠:闇商人のアイテム出現

新データ(2017年10月18日アップデート後)

試行回数150 (2017年11月3日時点)

ブラックストーン類:123(82%
ブラックストーン防具束:109
ブラックストーン武器束:14

堅い、尖った:11(7.3%
堅い黒結晶の欠片:2
堅い黒結晶の欠片束:1
先の尖った黒結晶の欠片:5
先の尖った黒結晶の欠片束:3


青武器:8(5.3%
十全武神刀:1
蒼稲妻天聖棍棒:2
蠱惑の呪術デスサイズ:1
アロリアアドソウル:1
改良型バスターガントレ:1
オエキの月輪刀:1
傭兵の鋼鉄大剣:1

クザカ:3(2%
クザカ護符:1
クザカ刀剣:1
クザカアックス:1

ヌーベル:2(1.3%
ヌーベルダガー:1
ヌーベル組み糸飾り:1

ボス防具:1(0.6%
レッドノーズのアーマー:1

金枠アクセ:1(0.6%
オオクジラの奥歯イヤリング(実質青??):1

青枠アクセ:1(0.6%
木の精霊のベルト:1


2017年10月4日水曜日

黒い砂漠:野蛮の亀裂デイリーのスキルポイント増加量

LS Lv57  SP892 プレパケ無し

野蛮前




野蛮後



デイリーと野蛮合わせ経験値2.6%、SP0.1
これは普通に狩ったほうがよい....

2017年9月1日金曜日

黒い砂漠とマイニングについて検証

黒い砂漠って放置ゲーだし放置中にマイニングしたらいいんじゃねって思い検証


検証環境


・スペック
CPUcore i5-3750K
GPUGTX1050ti OC 4GBモデル
RAM20GB
OSWindows10
使用マイニングソフト:MinerGate GUIver6.9

・黒い砂漠
1080p
最適化モード
負荷がかかるものは全てオフ
最小化

Minergate側の設定
Monero(XMR)
CPU Core2
GPU Intensity1


検証結果

マイニングのみ
CPUマイニング:101.78H/s
GPU マイニング:316.45H/s










黒い砂漠のみ
CPUマイニング:73.13
GPU マイニング:314.47









黒い砂漠+ブラウザ「Vivaldi
CPUマイニング:55.94H/s
GPU マイニング:289.24H/s









結果の値はいずれも直近1分間の平均

ほぼほぼ負荷の度合いの通り。最小化されている間はGPUリソース食わないのかマイニングのみと大きく変わなかった。過去にGTX580 1.5GBを使ったときには、マイニングのみで250H/s、砂漠を入れると50H/sほどだった。Video RAMの量が影響したのかもしれない。
1kw/hの料金を30円程度とした場合、CryptoCompareの計算機を使うと次のようになった。(執筆時のレートで1XMR=$140)



損益計算

マイニングのみ(システム全体の消費電力が200w/hの場合)
$-0.1/d
$-0.9/w
$-3.64/m
$-44.33/y


マイニングのみ(システム全体の消費電力が0w/hの場合)
$1.30/d
$9.11/w
$39.05/m

$475.16/y

黒い砂漠(放置のついでにやるとして消費電力を0w/hとした)
$1.23/d
$8.59/w
$36.81/m
$447.80/y

黒い砂漠+ブラウザ(放置のついでにやるとして消費電力を0w/hとした)
$1.09/d
$7.16/w
$32.63/m
$397.02/y


マイニングのみの場合は高い電気代のため損失が発生するものの、放置ついでと考えれば毎月のプレパケ台くらいは捻出される形になる。計算の際、最大消費電力とアイドル時の電力の差が大きくないことから、放置時のマイニングにかかる電力を0として計算したが、GTX1070などではまた結果は変わってくるかもしれない。また、消費電力を70Wとしてもう一枚GTX1050tiを追加した場合は、1日あたり$0.5の利益が出ることになり、1年程度でマイニングのみで償却できる。リセールバリューを考えた場合、8ヶ月ほどで償却できるのではないか。
結論としては、省電力カードを用いた場合、砂漠とマイニングの相性は抜群ということである。また、MinergateのGUIマイニングソフトは効率が良くないことから、別のマイニングソフトを用いた場合には、より良い結果が得られるだろう。



追記2017年3月4日
マイニングソフトをnice hashに変えた場合
黒い砂漠を最小化しておけば7000~8500satoshi/日ほどの採掘量
黒い砂漠起動中

黒い砂漠最小化中

2017年8月21日月曜日

Das Banner von Marx und Lenin ―レーニンとマルクスの旗

1番
Der Frühling kam über die Oder
Es stürmte ein Sternenfeld
Rotglühend vom Flammen umlodert
Zerbrach es die Ausbeuterwelt


秩序に春が訪れた
星の野には嵐が吹き荒れ
赤熱し、炎は取り囲み

搾取者の世界を打ち壊した

=繰り返し=

|:Ja, Rotarmisten trugen im Sturm
Von Moskau bis nach Berlin
Die rote Fahne zim Siege voran
Das Banner, das banner von Marx und Lenin!:|


赤軍は嵐の中もたらした
モスクワからベルリンへ
勝利へと突き進む赤旗を

旗を、マルクスとレーニンの旗を!

2番
Ihr kämpfen und Sterben hat Frieden
Und neues Beginnen gebracht
Es hat und befreit von dem Wüten
Hat Sklaven zu Menschen gemacht


彼らの闘いと死はもたらした
自由と新たな始まりを
我らを怒りから解き放ち

奴隷を人類へと変革した

=繰り返し=

3番
Die Fahne aus kämpfenden Tagen
Weht weit über userem Land
Von Söhnen der Klasse getragen
Umschliesst sie die dankende Hand

闘いの日からの旗は
我らが国のすべてにはためいた
階級の子らの安寧の手は

その旗を握るのだ

=繰り返し=



2017年8月18日金曜日

レギュラスと潜水艦運用コンセプト

The Regulus: The First Nuclear Missile Submarine(レギュラス:最初の潜水艦発射ミサイル)をみたので所感

はじめに

 レギュラスは、米国が戦後に開発した初の潜水艦発射型ミサイルである。これはV-1をベースに開発されており、弾道ミサイルではなく、巡航ミサイルや対艦ミサイル、対空ミサイルといったミサイルと同類といえるものであろう。 ここで一つ疑問が生じる。すなわち、レギュラスの潜水艦運用、設計思想における影響である。

潜水艦対地攻撃コンセプトの起源

 戦間期に、日本海軍は、航空機搭載型の巡航潜水艦を開発しており、また、戦中には航空機を複数搭載する大型潜水艦を建造している。(フランスで建造されたスルクフにも航空機は搭載された。)前者は、漸減作戦における潜水艦の役割を支援するための偵察機とも考えられるが、後者については、パナマ運河を攻撃するための、いわば、戦略兵器と呼べるかもしれない。ここで思い起こされるのは、米国に対する日本の潜水艦搭載機による空爆と砲撃である。これは、潜水艦が地上に対して行使しうる火力を実戦において示した最も初期の例の一つであろう。このことから、潜水艦による対地攻撃のコンセプトは発展してきたのかもしれない。


潜水艦対地攻撃コンセプトの発達

 対地攻撃コンセプトの発展と航空機を複数搭載した大型潜水艦の建造は、潜水艦の備える隠密性を用いた攻撃が可能となったことを意味する。大戦中の日本海軍では、敗戦と潜水艦と搭載機の能力の不足から、これを証明することは不可能であった。しかし、冷戦と核兵器の登場は、この状況を一変させた。核兵器の登場は、単位当たりの火力の投射能力を大幅に向上させた。さらに、ソ連の核保有は、米国の核独占による優位を喪失させ、米国の核戦力に対する脅威を顕在化させた。特に核兵器による艦船への攻撃能力を試験した米国による一連の核実験と長距離爆撃機の発展は、映像中でも触れられているが、水上艦に対する大きな脅威となった。
 水上艦の優位が損なわれ、また、本質的には脆弱な長距離爆撃機によっては、ファースト・ストライクに対する報復能力が劣ることは明らかである。これらから、潜水艦による対地攻撃コンセプトは、核時代において、脚光を浴びることになったと考えうる。そして、この流れの中で開発された兵器がレギュラスであり、後のポラリス―潜水艦から弾道ミサイルを発射するコンセプトは大戦中のナチスドイツの計画による―である。


レギュラスとポラリスのコンセプトの差異

 しかし、ここでレギュラスとポラリス―巡航ミサイルと弾道ミサイル―を同一視することは、潜水艦の運用コンセプトを認識する上では有害である。これらは、冷戦においては、ともに核抑止の一翼を担ったことは事実である。しかし、この両者の間には、射程において大きな隔たりがある。つまり、レギュラスが沿岸部にある目標しか狙えないのに対して、ポラリスは、内陸部にある目標に対しても攻撃が可能なのである。この差から明らかになるのは、レギュラスが大戦中にあった沿岸の重要目標に対する潜水艦からの対地攻撃コンセプトの直系であるとことに対して、ポラリスは、技術の発達により明らかにこのコンセプトとパラダイムを異としている。
 さらにこの両者の差異は、潜水艦の設計にも見出すことができるだろう。つまり、レギュラスの発射プラットフォームは、燃料タンクや格納庫、発射用のレールを備えなければならないのに対して、ポラリスのプラットフォームは、ミサイル発射管に統合されている。換言すれば、レギュラスの発射プラットフォームは、かつての日本海軍の航空機搭載型潜水艦のような設計になるのに対して、ポラリスの発射プラットフォームは、これとは大きく異なる設計となるのである。
 レギュラスの発射プラットフォームの設計は、発射時に浮上する必要があり、その際、非常に脆弱となるため廃れていった。これは、当然のことといえるだろう。しかし、沿岸部に対する潜水艦からの攻撃コンセプトは廃れたわけではない。技術の発達により、射程が大幅に向上したとはいえ、今日のトマホーク巡航ミサイルが今日のそれである。
 なぜ巡航ミサイルと弾道ミサイル―レギュラスとポラリス―の系譜が、未だなお存続しているのか、この疑問に対する回答は、非常に明快である。すなわち、発射プラットフォームの建造コストとミサイルそれ自体のコストの差である。これは、レギュラスとポラリスの時代からはっきりと表れている。レギュラスの発射プラットフォームであるグレイバック級潜水艦の満載排水量は、2700トン程度であるのに対し、ポラリスの発射プラットフォームであるジョージ・ワシントン級原子力潜水艦は、満載排水量が6700トンと、グレイバック級の2.5倍近い満載排水量となっている。もちろん、通常動力潜水艦と原子力潜水艦の差はあるであろうがこの差は埋めることはできないであろう。同様のことは、ロサンゼルス級原子力潜水艦またはシーウルフ級原子力潜水艦、バージニア級原子力潜水艦とオハイオ級原子力潜水艦のあいだにもいえることである。

結論

 このように、潜水艦からの対地攻撃というコンセプトには、二つの系譜が存在し、その系譜は今なお存続している。そして、レギュラスの系譜は、攻撃型原子力潜水艦の運用コンセプトへと合流しながらも存続を続け、オハイオ級原子力潜水艦の一部を巡航ミサイル発射専用プラットフォームへと改装するということに至った。これは、潜水艦による対地攻撃が艦隊決戦の支援として開発された能力の一部をもって行われ、対地攻撃専用のプラットフォームへと移行したのと同様のこと言いうるだろう。そしておそらく、今後もレギュラスの系譜は、存続を続け、潜水艦の対地攻撃能力はより洗練されたものになっていくに違いない。そして、現在は、大国のみが保有しているこの能力が中小国までに普及することによって、世界的なリスクが高まるという結果に陥るのかもしれない。