2017年2月23日木曜日

東ドイツ軍(国家人民軍)製造年刻印読み方

東ドイツ軍においては製造年を示す刻印が二種類存在しております。一つは1968年まで採用されていたものでデジタル式とも呼ばれています。もう一方は1968年以降に採用されたものでレターコード式(文字コード式)と呼ばれています。以下ではそれについてそれぞれ書いていこうと思います。
 
・デジタル式


デジタル式は字を読んでのごとく2ケタのデジタル数字で製造年を示すものです。「/」の後の2ケタが西暦の下2ケタを示し、それが製造年となります。
例えば、「/61」という刻印があったとしたらそれは1961年に製造されたことになります。


・レターコード式

こちらは押してあるアルファベットの刻印で年代を判断します。表記はローマ数字とアルファベットまたはアルファベット単独で表されます。アルファベットについては下記の対応表を参照してください。ローマ数字については、Ⅰ~Ⅳまで存在し、Ⅰが1~3月、Ⅱが4~6月、Ⅲが7~9月、Ⅳが10月~12月を示しています。
例えば「Ⅳ/K」であれば、その装備品は1968年の10~12月に生産されたことになります。

K     1968
Z     1969
M     1970
X     1971
B     1972
L     1973 (1987も)
O     1974
S     1975
R     1976
A     1977
U     1978
F     1979
E     1980
G     1981
I     1982
C     1983
H     1984
T     1985
P     1986
L     1987 ( 1973も)
Y     1988
N     1989
D     1990