2017年2月24日金曜日

Augen geradeaus ―頭中

歌詞
1番
Durch die Stadt marschierte uns're Kompanie
und zwei dunkle Augen lachten - schön, ja schön war sie.
街を抜け、僕らの中隊は行進する
そして、二つの暗い瞳は笑っていた ―美しい、確かに美しかった瞳は

繰り返し
|:Sie ist unser Talisman,
Augen links so gut man kann,
doch der Kommandeur voraus ruft:
"Augen gradeaus!":|
彼女は僕らのお守りだ、
できる限り瞳を左に
でも、部隊長は先頭で叫ぶ
"頭中"

2番
Unsere Gedanken war´n beim Marsch bei ihr.
Jeder dachte ihre Blicke, die gehören mir.
僕らの考えは、行進のときに彼女のそばでだった
みんな自分のものの彼女の視線だと思った

3番
Als wir Ausgang hatten, sah´n wir sie zu zweit.
Unser Kommandeur ging Hand in Hand an ihrer Seit´.
僕達が外出許可を貰ったとき、僕らは二人きりで彼女に会った
僕らの部隊長は、彼女のわきで並んで行った

音源


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ドイツ民主共和国で作曲された曲で、国家人民軍の曲となります。
歌詞について少々、繰り返し部分の「Sie ist unser Talisman」のSieをはじめとしてしばしば出てくるsie、ihrは、単に「彼女」と訳出しています。sieは、代名詞として、女性名詞または、複数名詞を受けます。しかし、例えば、2番「Jeder dachte ihre Blicke, die gehören mir.」の部分の直近に女性名詞は無いため、sie所有格のihrは、受けることが出来なくなります。そのため、この歌詞中では、受けることの出来ないsieを単に「彼女」として訳すことしか出来なくなります。
そのため、この曲は、語り手(叙述者)が直接的に明言されない女性について語った曲だと思われます。